吉田 覚 / Yoshida Satoru
PARTY & MICE事業部 マネージャー
私のキャリアの起点は、実は「国語の先生」になりたいという夢でした。大学時代に留学を経験し、外の世界から客観的に日本を見る機会があったことで、改めて「日本語や日本の文化を大切にしたい」という想いを抱くようになりました。 ただ、当時は明確なビジョンがあったわけではなく、先生になるにもまずは社会にでようと就職活動をしていたときに、この会社と出逢いました。
「文化を紡ぐ」というビジョン。
それが、単なるお題目ではなく、自分が大切にしたい価値観と完全に一致していると感じたんです。正直、具体的な職種なんて聞いていませんでした(笑)。内定をもらった後、人事に「僕、何の職種で採用なんですか?」と電話で聞いたくらいです。返ってきた答えは「総合。吉田君は、何でもやるのが仕事だよ」。
その言葉通り、入社以来、私は宿泊の立ち上げや支配人、行政への出向、そして今のユニークベニュー(文化財の利活用)開発と、常に会社の「0から1」をこじ開ける現場へ放り込まれ続けてきました。
現在、私が仕事にしているのは、美術館や神社仏閣といった特別な空間を舞台に、法人向けのパーティーやイベントを企画する「ユニークベニュー」の市場開拓です。直近では、これまで前例のなかった大阪市立美術館との新規案件をゼロから形にしました 。
この仕事の難しさは、日本でまだまだ前例が少ない、「公共財や文化財を活用する」ということです。競合には、誰もが知る巨大な旅行代理店が名を連ねます。勝負を分けたのは、大手企業との「スタンスの差」でした。競合他社は「うちは規模も大きく顧客も持っているから、契約してくれたら送客します」という、いわば出来上がった仕組みを売る提案でした 。しかし、私たちは違いました。 「契約の前に、この美術館の未来のために今何が必要か。何をすれば新しい価値が開くのか」を、彼らと同じ目線で徹底的に語り合いました 。
後日、施設の方からいただいた言葉が忘れられません。 『バリューマネジメントさんはしんどい時も逃げずに一緒に汗をかいてくれると思えた』ー 相手が求めていたのは、効率的なシステムではなく、困難な局面でも隣で伴走してくれる「覚悟」だったのです。本当の意味での「信頼」は、合理性の外側でうまれるのだと学びました。
その結果、市立美術館のリニューアルオープン以降、連続的にユニークベニュー活用の実績を積み、施設の皆様とともに様々なチャレンジを展開していくことができました。施設側が「自分たちでもできるんだ」と自信を深め、関わる全員がハッピーになる。そんな「三方よし」の手応えこそが、私の仕事のプライドです 。
私のキャリアは、一見すると非常に振れ幅が大きいものです。宿泊、行政、営業と求められる役割やスキルは全然違うことに取り組んできました。
これらについて、正直、その時、その時にすべてを前向きに肯定できたわけではありません。会社からのアサインに対して「自分の希望と違う」と不満を感じたことも何度もありました 。市役所への出向が決まったときも、飲み会の席で社長に「企画をやりたい」と直談判したこともあるくらいです(笑) 。振り返れば、私の希望がストレートに通ったことは、ほとんどありませんでした。
でも、それぞれの場所で走りきってみて、ようやく気づきました。自分の見ている世界や「これがやりたい」という意思は、あくまで自分の今の立場や視座から見える、現状の延長線上でしかない狭いものだったのだと 。自分以上に自分の可能性を信じて「お前にはこれが必要だ」と未知の領域に背中を押してくれる人がいたことの有り難さに、後になって気づきました 。
置かれた環境の中で最大限の試行錯誤をしてガムシャラに走ってみる。すると、かつて宿泊現場で磨いた「顧客体験を創る力」と、行政のなかで学んだ「公共のロジック」、インバウンド対応などの経験が自分の中で全部繋がり、今の自分にしかできない唯一無二の武器に変わっていました 。
意に沿わないと感じた経験の一つひとつが、今の「超攻撃型フォワード」としての走りを支える、強固な足腰になっています。
ユニークベニューの仕事は、世の中にない新しい時間をデザインすることでもあります。そのためには、街がどうデザインされているのか、光がどう当たっているのか、どんな色が使われているのか。そんな日常のデザインにどれだけ注意深く気づけるかが勝負です 。
首を下げて情報に追われるより、顔を上げて世界を見る。これが私にとっての最大のリフレッシュであり、仕事へのインスピレーションにもなっています 。
また、家族と過ごし、子どもの成長のために何がいいのかを考える時間は、自分をすこやかに保つための大切な軸ですね。仕事以外の時間もしっかり確保し、子どもに誇れる父ちゃんでいるためにも、日々を充実させていきたいです。
先ほどお話しした通り、私は今、会社から「超攻撃型フォワード」という役割を期待されています 。管理や守りに徹するのではなく、足枷を外して自由に、新しい市場を獲りに行く 。それが私のミッションです。
これから就職を考える皆さんに伝えたいのは、どんな決断をしようが最後は「自分次第」だということです 。最高に整った環境を与えられても文句や言い訳を吐き続ける人はいるし、どんな厳しい場所でもそこに意義を見出し、誠心誠意向き合うことで花を咲かせる人はいます。
「この人たちとなら、あるいはこのフィールドなら、根拠がなくても信じてガムシャラになれる」
そんな確信を持てる場所がここだと思えるなら、ごちゃごちゃ考えずに飛び込んできてほしい 。成果を出す。現状を打破する。未来を創る。その責任を自分で負う覚悟がある仲間を、私は最前線で待っています。一緒に、誰も見たことがない景色を創りましょう 。
私が輝くことより、チームが勝つことに魂を燃やしたい。歴史ある建物の未来づくりを、仲間と共に。
ウェディング・チーフプランナー
「残る」ことは、決して当たり前じゃない。誰もが諦める課題に向き合い、経営の力で文化を紡ぐ
CEO
「正解」は誰も持っていない。だから私は、目的のためにあらゆる境界線を越えていく
社長室ゼネラルマネージャー/文化庁出向
仕事は「なりたい自分」を叶えるための手段。 ――成果も、大切な人との時間も、両方大事にする。
ウェディング・マネージャー