川西 優帆

「自分らしく」を支えるのは、1本脚の強さより、何本もの「貢献」という盾。――チームを勝たせるために、私は弓も、刀も、そして銃も持ちたい。

川西 優帆 / Kawanishi Yuho

チーフプランナー

チームを勝たせるため、接客や分析など多様な「武器」を身につけるチーフプランナー・川西優帆。入社後の挫折を仲間の信頼で乗り越え、個人の栄誉より周囲への貢献に喜びを見出す姿勢を語ります。若いうちに「心が動く仕事」へ全力で打ち込む彼女の熱い想いに迫ります。

「あ、この人たちが、私より私を信じてくれている」

私の入社の決め手は、圧倒的な「人への向き合い方」でした。

就職活動中、私は島根の歴史ある街並みの中で育った背景もあり、古い建物を残すことに関心がありました。でも、それ以上に「人に貢献したい」という軸が強かった。選考が進む中で、バリューマネジメントの採用チームは、何の利害関係もないはずの学生である私に、驚くほど多くの時間を割いてくれました。

「こんなに学生一人ひとりに向き合ってくれる人たちが、お客様に向き合っていないわけがない」

そう直感したんです。同時に、私は「自分がどうありたいか」を大切にするタイプですが、この会社なら、自分のやりたいことと会社の方向性がカチッと噛み合う温度感を感じました。面接での言葉一つひとつに嘘がない。その信頼感が、私の背中を強く押してくれました。

日本一の栄誉よりも、それを超えていく後輩の姿が嬉しい

私は昔から「自分がし上がるぞ!」というタイプではありません。

実は書道で日本一をいただいたこともあるのですが、自分が賞を獲る以上に、指導した後輩が私より良い賞を獲ってくれた時の方が、悔しいけれど、ずっと嬉しかったんです。

仕事においても、その哲学は変わりません。今はチーフという立場になり、個人の成果(KPI)を追うことよりも、会場全体の数値を分析したり、メンバーがどうすれば生き生きと働けるかという「戦略」を考えることに、何倍もやる気が湧いてきます。

私にとっての存在意義は、誰かに感謝され、チームの成果に貢献できているという実感です。「自分が認められたい」という欲求よりも、「チームを勝たせたい」というこだわり。それが、私のプランナーとしての、そして一人の人間としての誇りです。

粋がっていた自分を打ち砕いた、社会人の「リアルなハードさ」

正直、学生時代の私は「ハードな環境が好きだ」と粋がっていました(笑)。でも、入社後に待っていたのは、想像を絶する本物のハードさでした。

「頑張れば報われる世界」なんて、社会には存在しない。成果が出なければ評価のしようがないし、もし頑張る方向を1ミリでも誤れば、その先には悲劇しか待っていない。自分で決めて、自分でケツを拭く。その残酷なまでの自立を突きつけられた時、私は自分の甘さを痛感しました。

でも、そんな葛藤の中で救いになったのも、また「頑張り」でした。直接の数字には繋がらなくても、必死に動く姿は必ず「環境」を変える。応援してくれる人が増えれば、より成果の出しやすい土壌が整っていく。戦略で勝つためには、まず誰よりも現場で泥を啜り、信頼を勝ち取るプロセスが必要なんだと、ガツンと頭を殴られるような思いで学び直しました。

崖っぷちで渡された、新しい「武器」という名の信頼

今でこそこうして笑って話せますが、入社直後は本当にどん底でした。

内定者の頃から「プランナーデビューしてみない?」とチャンスをいただき、軽い気持ちで飛び込んだものの、現実は甘くありませんでした。正解のない営業の世界。学生時代の勉強のように「これをやれば点が取れる」という法則が見つからず、成果が出ない日々に「自分は思ったよりできないんだ」と、プライドがズタズタになりました。

特に、拠点の一つで成果が出ずに腐りかけていた時期があります。「もうダメだ」と落ち込む私に、先輩たちはこう言いました。

「川西さん、大丈夫。次は別の会場でもデビューしてみようか」

正直、耳を疑いました。一つの場所で結果を出せていない私に、さらに新しいチャレンジを投げてくれる。普通なら「もっと今の場所で頑張れ」と突き放されるはずなのに。でも、それがバリューマネジメントの信じ方でした。

平安神宮、船鶴、あかがね。違う戦い方を学ぶことで、引き出しが増え、ようやく「道具を使いこなす」感覚が掴めてきた。崖から落ちた私を「あなたなら飛べる」と信じ続けてくれた仲間の力が、私をもう一度前へと向かせてくれました。

休日、写経に没頭して「本気」を研ぎ澄ます

私のリフレッシュは、少し変わっているかもしれません。休日はよく、美味しいものを食べに行ったり、お寺へ「写経」をしに行ったりしています。

元書道部の血が騒ぐのか、墨を摺り、一文字ずつ集中して書き進める時間は、仕事でフル回転させている思考を一度フラットにするための大切な儀式です。文化的なことに触れて心を整えることが、そのまま接客の「深み」に繋がっている気がします。

また、私は自分を支える要素をたくさん持っていたいんです。接客という「刀」が折れても、分析という「銃」や、チーム運営という「盾」があれば立っていられる。マルチに動ける自分であることが、精神的な安定と、次への挑戦のエネルギーになっています。

若いうちしかできない「心動く」瞬間への投資

私が考える「VMらしさ」とは、人を信じる力の強さです。自分が腐っていても、周りが諦めない。そんな暑苦しいほどの信頼があるから、私たちは「本気」になれる。

未来の仲間に伝えたいのは、「どう働くかは、どう生きるかだよ」ということです。

給与や労働条件だけで選ぶのも一つですが、もしあなたが「心が動く仕事がしたい」「誰かの人生に深く関わりたい」と願うなら、迷わずこの道を選んでほしい。

体力の限界や守るべきものが増える前に、全力で何かに打ち込む青春のような日々。そんな「生きている!」と実感できる仕事が、ここにはあります。最強のチームを一緒に作る仲間を、首を長くして待っています。

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